Profile
プロフィール
毎日、ベッドの上でスケッチブックに絵を描き続ける平田猛。そこには内臓と思わしき丸で構成された人体から始まり、さまざまなモチーフが描かれています。注意深く見てみると、どうやらテレビや新聞などのメディアから仕入れた情報も混ざっているようです。
大量のスケッチブックに収められた膨大なドローイングは、自らの外側に溢れている情報や出来事から人体の内部を分析しようとする試みではないかと考えられます。例えば、頻繁に登場する「ヒモ(紐)」や「プタ(彼は豚をプタと書く)」は人体に描かれた線や図形に対応しているようにも思えます。私たちは自分自身の肉体の所有者でありながら、その内部をすべて見ることはとても困難です。その不可知なものに対する興味が平田のドローイングの行為の根底にあるのではないでしょうか。そんな私たちの考察をよそに平田の絵は今日も描き続けられています。
Exhibitions
出展歴
- 2010
- 第16回「京都とっておきの芸術祭」京都市美術館別館
- 2016
- 第22回「京都とっておきの芸術祭」日図デザイン博物館
- 2017
- Co-jin Collection No.3「描くこと」 art space co-jin
- 2018
- 平成29年度共生の芸術祭 「Hello World」イオンモール京都桂川
- 2018
- 「描き、紡ぎ、絆ぐ 京都・パリ友情盟約締結60周年記念展覧会」ARTZONE + MEDIA SHOP gallery
- 2019
- 「描くこと|平田猛 展」art space co-jin
- (2021年9月時点)