刺繍糸ではなく、何本ものミシン糸を束にして針に通し、刺繍する上羽千春。その独自の技法のため、作品は刺繍にもかかわらず、厚さ1センチほどの板状に仕上がる。近づいて横から眺めると、何色もの色が混じり合った糸の束と、その凸凹したうねりが見えてくる。
Profile
作家プロフィール
上羽 千春 UEBA Chiharu
刺しゅうと掃除が好き。作業中は職員と言葉あそびをして楽しむこともある。自分で下絵を描き、いろいろな色のミシン糸を合わせて、糸を作ってから刺しゅうを始める。色合わせ、糸作り、刺しゅうの構図、どれを取ってもオリジナルであり、「ちはるステッチ」ができあがる。