美濃さんの制作について、彼女が通うみずなぎ鹿原学園の支援員の方にお話を伺った。この映像は、本機構が主催する「共生の芸術祭 DOUBLES」(2019)の展示用ために制作されたもので、展覧会のテーマが、作品だけでなく作品が生み出される過程にある「誰か」や「何か」との関係性に焦点を当てるものであったため、インタビューの内容もモチーフである市川猿之助や施設のスタッブとの関係に重点が置かれている。最後のシーンはみずなぎ鹿原学園が取り組む「劇団四鹿」の練習風景。
Profile
作家プロフィール
美濃 彩子 MINO Ayako
以前はとある施設職員の気を惹くために、戦国時代など主に日本の歴史に関する作品が多かったが、彼がなかなか振り向いてくれないため、現在は「新しい恋人」として歌舞伎俳優の市川猿之助を描いている。多くの作品はボールペンで描かれ、その軌跡の往復が鋭さと揺らぎを兼ねた独特の線を生み出している。